何となくじゃ話にならねー(怒)
昨日は高ちゃん、ホンダ小僧と3人飲み会でした。主題は「ホンダ小僧の開業計画」でしたが、あまりのルーズさに愕然としました。てか、めちゃくちゃ不安になりました。考え方や発想がまるで「物を買う」ような感覚で、「人ありき」という感覚が足りないのが印象的でした。開業するということは「これからお金を稼ぐ」ということしかないわけで、経営姿勢のスタンスや近い将来のビジョンがあってあたりまえですが、そんなもんはいっさいありませんでした。
まずは地図でした・・・飲み会の前に「地図を持って来い」とオイラは言ったのですが、まさか本屋で売ってる市販の地図をそのまま持ってくるとは思いませんでした。てか、そこでオイラはちょっとキレました。はっきり言って、ふざけてます・・・てか、なめてます。開業場所は重要な話です。それで市販の地図をぽ~んと置いて「はい、どーぞ」はねーだろ?常識的な社会人なら、パソコンで範囲内の地図をプリントし、それを拡大して張り合わせ、駅には印をして、各駅の乗降客数を書き込む・・・ぐらいの作業は最低限やったはずです。それプラス調べた情報が書き込まれている・・・という状態を想定したのですが、やつは・・・もう初めから愕然とし、「もう好きにやってくれ」という気分になりました。
とは言っても、よく考えてみれば、やつ1人が悪いわけではなく、オイラにも責任はあったのです(大汗)。一部上場企業にいたオイラの常識をやつに適用しようとする考えはムリがありました。オイラが「これは言わなくてもわかるような常識的なこと」と思ってることでも、やはり1つ1つ教えなければいけなかったのです。やつは教えればわかります。そんなことは言わなくてもわかるような常識的なこと・・・と、勝手に思い込んでたオイラに非がありました。
なわけで気を取り直して、いろいろ聞いてみましたが、やつの答えは・・・何を言ってるのか?何が言いたいのか?さっぱりわかりませんでした。結局、確固たるビジョンが何もないのです。で、ホントに開業するのかを聞きましたが「来年の3月には絶対開業します」という姿勢は変わらず・・・いったい、どーゆーつもりなんでしょうか?店舗さえ契約してしまえば、それで開業したと満足するつもりなのか?「壮健堂と同じスタイルでやりたい」と言ってましたが、同じシステムで、どこかに店舗を借りれば壮健堂と同じ利益を上げることができるとでも思ってるのでしょうか?ホントに何を考えてるのか、さっぱりわからなくなりました。
結論から言えば「儲かるか儲からないか」は結局、経営者の人間力です。これがあれば、どこでどんなシステムでやっても儲かりますが、なければどんな立派なレールを敷いてもダメです。相手にまともに物事を伝えられない人間が開業してうまくいくとは到底思えません。それと自分1人で何年もやっていくにはムリがあります。インフルエンザや事故、あるいは手術等があれば、店は長期休みになるわけですからね。
スタッフを教え込んだり、初めてのお客さんに対応したり・・・相手に的確に物事を伝えられなければ、経営なんてできるわけがないのです。「この件については得意分野だから答えるが、この分野はそうじゃないからうまく言えない」なんて言い訳は経営者にはできません。経営者ってのは1人しかいないのです。どんな状況でもはっきりと相手に物事を伝えなければなりません。わからない事は「わからない」でいいのです。要は良かろうが悪かろうが、的確に情報を発信して、後は相手に判断を委ねればいいのです。要は「物事を伝えられない」ということは相手の判断の機会を奪うことになるのですが・・・やつはわかってないようでした。
しかし、いつからあんな風になったんでしょうか?やつは元々性格はいいのです。素直で何でも一生懸命にやる姿は人から愛されます。ちなみに我がレイダースの中でも人気者です。それはやつの魅力で、人間力の大きな要素でもあります。しかし経営となると話は違ってきます。開業しても黒字になって食っていけるという保証はどこにもありません。もっともっと真剣にシビアに「お金を稼ぐ」ということを考えてもらわなくては困ります。特に今の時代は景気が悪く、財布の紐も締まりがちです。
先のことはわかりませんが、10年程度のビジョンは持って欲しいもんです。安定収入でこのぐらいは欲しいとか、そのためには初めにこういうことをしなければならないとか・・・最初は赤字でも、その赤字が将来につながる赤字なら意味はあるのです。それとバイトして家計をサポートしてくれる奥さんだって、そのビジョンに対してがんばれるというもんです。「何となくやって、そのうち自然になんとかなるわい」じゃ、サポートし甲斐もなくなるでしょうな。但しこれは一般論で、やつの家庭内のことはわかりませんが・・・・
ま、ぶっちゃけ1~2年後に“年間利益500万”程度のビジョンは持ってもらいたいもんです。年間の利益が500万ってことは、1ヶ月なら平均で42万です。経費がたとえば家賃12万、人件費1名分20万として・・・他に光熱費や諸経費を高めに見るとトータル40万。てことは目標達成のためには月に84万の売り上げがなければなりません。たとえば客単価を2200円に設定すると・・・・
84万÷2200円=382人(これが1ヶ月に必要な客数)
382人÷30日=12.7人(休みなしで営業した場合に必要な1日の客数)
382人÷26日=14.7人(同上。但し週1回休みを設定した場合)
ということになります。で、客単価の2200円にかかる時間を30分として、12.7人×30分=6時間20分ですから、休みなしで営業して、人を雇わなくても、数字上は1人でやっていける計算になります。
ところがこれがまさに“机上の計算”ってやつで、客がそううまく時間を分散して来てくれるわけがないのです。地域性によってですが、集中する時間帯は必ずあります。その時に「待つ」ということになれば、「じゃ他で・・・」という事にもなりかねないわけです。特に開業したばかりの段階ではそれが店のイメージにもなりかねません。なわけでコアタイムには最低2人以上はいなきゃいけないわけです。ではコアタイムだけ施術してくれるスタッフはいるでしょうか?みな生活がかかってます・・・ま、そうカンタンにはいないわけで、暇な時間帯にも無駄な人件費を使わざるをえないのが現実です。
それと客単価についての発想ですが、今の時代は客単価は低い方がいいのです。我々の業種は“キャパシティ産業”と言って、営業時間と箱の関係で売り上げの上限は決まってます。そういう制限の中で2つの考えがあります。まず上記目標設定ならば、1日に必要な売上高は84万÷30日(休みなし)=28000円です。
1、客単価7000円×4人=28000円
2、客単価2200円×12.7人=28000円
で、1でも2でも1日の売上高は同じです・・・が安定的となると2の方が絶対に安定します。要は「安い客単価×多い客数=安定」ということです。たとえば雪や台風などの気象条件、ワールドカップやオリンピック放映などの社会的要因、選挙および近場のお祭りなどの行事など、「どう考えても今日は客が来ないな」という時があります。客が4人ならば全員来なければ、その日の売り上げは0です。但し12.7人客がいれば4人来なくても8.7人、7.7人来なくても5人の客はいるわけで、売り上げ0になる確立は低くなります。それで「今日は0だったけど、その分は他の日に来るだろう」と言う人はサラリーマンです。商売は一寸先は闇です。重要なのは今日の売り上げなのです。
それと客が未来永劫(みらいえいごう)来続けてくれる・・・というのも甘い発想です。治療院側で100%の施術をしても、症状の改善があったりすれば来なくなるし、死去、入院、遠隔地への転居などがあれば客は来なくなります。一度得た客は絶対に来続けるならば、客数は少なくても客単価が高ければ問題ないのですが、そうカンタンにはいかないもんです。客はいずれ来なくなります・・・何らかの事情で。もちろん新客が増えれば問題はないのですが、やはり客単価は安くとも客数は多い方が日々の売り上げは安定します。
それと来店頻度も計算しなくてはなりません。平均で週1回来店ならば、必要な客数は12.7人×7日=89人となります。要は89人の客全員が週に1回来店して2200円払ってくれれば、1日平均の客数は12.7人となり、目標の売り上げは達成できます。
ちなみに平均来店頻度が2週間に1回で計算すれば、必要な客数は12.7人×14日=178人になります。新規で店をオープンして、2週間に1回リピートしてくれる客を178人ゲットするまでにどれほどの時間を要するか?いつまでに178人ゲットしたいのか?来店頻度を上げる工夫は何かないか?こういう計算がビジョンです。この目標達成のためにはいくらかは赤字が出る・・・だからその資金をどうするか?借り入れはできるか?その間の生活はどうするか?こういうことを考えるのが一家の長たる責任です。もっとも考えたところで計算通りにはなかなかいかないもんです。それでも土台があれば、修正もしやすいのです。上記の計算はあくまでも例です。ホンダ小僧自身に具体的なビジョンを示してもらいたいと思ってます。店を借りれば、それだけで開業はできますが、食っていけるかどうか別問題です。何となくじゃ、商売なんてできるもんじゃねーぞ!!!もっと真面目に考えろ!!!(怒)




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